半年ほど前に「読むクスリ」と題して、相田みつをの名言に心が癒されるというお話を書かせていただきました。
おかげさまで「ライフシフト」して組織を離れてからは、心の疲れというものを殆ど感じなくなりましたので、彼の言葉に救いを求める機会もめっきり減りました。
それでも時々、書籍やネットで彼の珠玉の名言を引っ張り出し、「心のクスリ」としてではなく、言ってみれば「芸術」として味わうという贅沢をさせてもらっています。
今日は、最近あらためて心に響いた至言をひとつご紹介したいと思います。
うばい合えば
足らぬ
わけ合えば
あまる
相田みつを
コロナ禍でトイレットペーパーやマスク、ワクチンの争奪戦。そして今や、ウクライナとロシアで壮絶な領土の奪い合い。
「うばい合えば足らぬ」という現実を、これでもかと見せつけられるような出来事が続き、ただ呆然と立ち尽くすしかないような虚しい気持ちになります。
イエスも老子も「わけ合う」を越えて、「与えよ」と説いているくらいなのに、悲劇は世界のあちこちで絶え間なく起き続ける…。
せめて自分の日々の暮らしの中では、「わかち合い」の精神を尊び実践したいところですが、2020年の春、実はトイレットペーパーの争奪戦に参戦していました。反省。