読むクスリ

読むクスリ

春は天気が安定せずしかもコロナやら花粉やらで、体調管理がなかなか難しい季節です。

さて、体調はカラダの調子とココロの調子からなります。しかも、この二つは複雑に絡み合っていて、お互いが助け合ってバランスを保つときもあれば、足を引っ張り合って悪循環に陥るときもある。もちろん、お互いの相乗効果で絶好調というときも。

カラダについては比較的わかりやすい。頭が痛いとか悪寒がするとか、特殊なケースを除けば自覚症状があり、その症状を緩和してくれるクスリもあります。

一方で、ココロの具合はわかりにくい。気分がすぐれない、調子が出ない、では何かよいクスリがあるのかといわれると、何とも言えません。

それでも、人はそれぞれ自分なりに工夫して対処する。心療内科を受診する前に、ストレス発散、気分転換、運動、おしゃべり…自分に合ったココロのクスリを見つけて使ってみます。

私も悩んだり、落ち込んだりしますが、そんな時にはココロのクスリを探します。よくやるのが「ことば探し」。名言、歌の歌詞、サラリーマン川柳なんかもいいですね。効き目のありそうなことばを、ストックしてある「クスリ箱」から引っ張り出してきます。

よく服用するクスリは 相田みつをという書家の言葉。「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」は常備薬です。

ほかによく飲むのは…

なんでもいいからさ本気でやってごらん

本気でやればたのしいから

本気でやればつかれないから

つかれても

つかれがさわやかだから

相田みつを

症状が重いときは、東京国際フォーラムにある「相田みつを美術館」に出かけ、身体ごと彼の数々の名言に囲まれてココロの調子を整えました。

ココロに響く「ことば」は読むクスリです。