分解のすすめ

分解のすすめ

私の父はとても器用でモノを修理するのが得意でした。母からは「お父さんは器用貧乏だからねぇ」と冗談交じりに言われていましたけれど…。

自転車のパンク修理から家電製品の部品交換まで何でも来いという感じで、小学生だった私はその手伝いをするのが好きでした。分解して中が見えるのが面白いのです。

自転車ならタイヤの中のチューブに触ることができる。ラジオならネジを緩めてケースを外すと、プリント基板や配線などが見える。中の構造がわかるのが楽しいのです。

今でも私はすぐに分解したくなるたちです。先日も、古い小型のスーツケースを捨てようとまずは分解。「粗大ごみ」がふつうの「不燃ごみ」になりました。

粗大ごみは有料ですが不燃ごみの回収は無料。もっとも分解の手間ひまを考えたら回収手数料を払ったほうがオトクですけれど、分解そのものが面白いので問題無しです。

この「分解好き」は会社の仕事でも役に立ったように思います。とくに管理職になってからは、分解するのが仕事みたいなものでしたから。

上から降ってくるタスクをまずは小さく分解。次にそれらをタスクの各パーツとして分配。それぞれのパーツが仕上がり次第回収。最後に組み立てて上納というわけです。

家電製品をはじめ文房具、台所用品など、分解したら面白そうなものは身の回りにたくさんあります。もしも壊れて捨てることになったら、ゴミに出す前に分解してみることをお勧めします。