猫の手

猫の手

『子ども科学電話相談(NHK)』。ラジオをつけっ放しにしていて、図らずも聞いてしまうことがある。

さる「こどもの日」の朝もそうだった。小3の女の子の「猫の足は何本ですか?」に思わず聞き耳を立てた。

「算数の問題で“猫が6匹います。足は何本ですか?”というのがありました。わたしは、前の2本は”足”じゃなくて“手”だと思うんですけど…」

司会者に振られた先生は「移動手段として使う器官を”足“と呼ぶので正解は4本/匹」と、かみ砕いて易しい言葉で説明し女の子も納得。

素晴らしかったのは、その説明の前に先生が語った一言。

「“猫の手も借りたい“という言葉があるように、昔から人々は、猫の”前足“を”手“だと考えていたと思います」