デジタル化がますます進む今、私たちは何でもかんでも簡単にデータ化して保存できる。写真はその最たるものだ。
かつてフィルムを現像しプリントアウトしたものを分厚いアルバムに一枚一枚貼って保存していたのがウソのよう。
先日、企業などの電子データを処理・保存するデータセンターの事業運営が厳しいという報告を新聞で読んだ。データ保存の需要は高まる一方で、運営コストの上昇が大きな足かせだそうだ。
なぜならばデータを保存するためにはサーバーの熱を抑えるための多くの電気を使うそうで、そのコストは運営費の15%を占め、最近のエネルギー価格高騰が経営を直撃すると。
データを処理、加工するのに電気を使うのは当然だが、そのデータをとっておくためにもそんなに電気が必要だとは…。知らなかった。
デジタルデータはいわば瓶詰や缶詰といった保存食品みたいなもので、冷蔵庫にいれなくても大丈夫なのかと思ったら、とんでもない。
むしろ生もののようなもので、冷蔵庫で保管しなければならないということか…。考えたこともなかった。