自分のキャリアを単純に会社の規模という観点で振り返ってみました。「規模」はざっくり自分の感覚で大・中・小の3つに分けます。
その結果は、最初に就職した食品メーカーが中、そこから消費財メーカーの大に転職、最後は小をいくつか渡り歩いたという感じです。
大企業では、人出十分、高給、経営安定。しかし、分業制で組織も官僚化、自分は歯車にすぎず、小回りはきかず、決済に多大な時間とエネルギーを要する。それでも、スケールの大きな仕事をチームで進める喜びは捨てがたいものがある。
小企業では、人出不足、薄給、経営不安定、組織もしくみも穴だらけ。しかし、柔軟性があり小回りがきくし、決済も早い。一気通貫で全てに関われるので大いにやりがいを感じる。
中企業は文字通り良いところも悪いところも大と小の中間です。中が大と小の「いいとこどり」をしているわけでもありません。
つまり、企業規模と中身の相関は、少なくとも私の経験した会社について言えば、世間で一般的に言われている通りでした。
では「大、中、小のどれが一番よかったか?」と問われれば、自分の答えは「中」です。
勤続年数で言えば「大」が圧倒的に長いのですが、そのうち「大」の海外子会社に勤務した年数は50%超。それら子会社の企業規模はいずれも「中」でした。
そう考えると、自分は実質「中」を最も長く渡り歩いたことになります。その結果自分が「中」に馴染んだからなのか、あるいはもともと「中」が肌に合う性格だったのか。
たぶん後者です。全てが「そこそこ」整っていて、社員の顔と名前が「ほぼ」一致する程度の規模が自分にとっては一番働きやすかったなぁと思います。