最近、老人ホームの折り込みチラシが増えたなぁと感じます。まるで高級マンションの広告のよう。ホテルのようなエントランスホール、ラウンジなどの写真が散りばめられている。
なかにはダイニングルームに置かれたグランドピアノや檜風呂まで紹介されていて、カウンターバーでワイングラスを傾ける老夫婦の写真も。
こうしたいわゆる高級老人ホームは入居金1000万円超、月額利用料20~30万円レベルですから、医療・介護などソフトもさることながら、設備などのハードにも投資をして「金持ち高齢者」を呼び込もうという戦略なのでしょう。
ところで、一口に「老人ホーム」といってもいくつか種類があります。「みんなの介護」というサイトにとてもわかりやすい表があります(以下に転載)。
よくチラシで目にするのは表の上から3つ「介護付き」「住宅型」「サービス付き」です。これらは、「裕福で比較的元気な老人」がメインターゲット。
4つ目の「グループホーム」は認知症の生活者に特化したもの。但し、身体機能がある程度維持されていないと入居は難しいです。現在母がお世話になっているのがこの施設。ちなみに私がかつて経営に携わっていた福祉施設もこれです。
下の4つは公的施設で、こちらは「一人では生活できない老人」向けです。よく耳にする「特養(=特別養護老人ホーム)」はこのカテゴリー。ちなみに父が最後にお世話になっていた「介護老人保健施設」もこちらです。
これらはいずれも「施設」ですが、今は政府の方針もあって「在宅介護」もかなり充実しています。つまり、施設に入らないという選択肢もあります。
私の両親のケースでは結果的に「在宅」で4年間介護した後、父は他界、母は「施設」に移りました。なぜそうなったのか? 明日の記事であらためてお伝えしたいと思います。