叫ぶ救急車

叫ぶ救急車

不安定な天候のせいで体調を崩す人が多いのだろうか、このところ救急車のサイレン音を聞くことが多い。

気温が高くなり、部屋の窓を開けていることが多いので耳に届きやすくなっているということもあるかもしれない。

“ピーポーピーポー”というサイレン音にも増して耳をつんざくのは、乗務員によるマイクを使った大音量アナウンス。これは、果たして必要なのか?

そもそも音が大きすぎて何を言っているのか聞き取れない。「救急車は右に曲がります!」とか「直進します!」などと言っているようだが…。

しかし、そんな情報は周囲のドライバーや歩行者には不要だろう。どのみち、救急車が過ぎ去るまで、道を開けてじっと待つというルールなのだから。

また、「ありがとうございます!」と、道を譲った車に絶叫する声も聞くが、いちいち大音量でお礼を言う必要などあるまい。

もちろん、日々激務をこなす救急隊の皆さんを批判するつもりは微塵もない。ただ、周囲の交通への注意喚起はサイレン音に任せ、少しでも余計な仕事は省いたほうが負荷が下がるのではと言いたいだけだ。