この週末、杉並公会堂で開催された特撰落語会に妻と出かけた。落語は今までテレビやCD、Web音源などで視聴することはあったがライブは初めて。
観客の平均年齢はざっと見渡した感じ70歳前後だろうか。演者と観客が創り出す会場内の空気感がなんとも心地よい。
柳家花緑・三遊亭小遊三・柳家三三・桂文珍、彼らの巧みな話術に自ずと想像力の翼が大きく広がる。頭の中で映像が動き出し、やがて笑いがこみあげる。
以前の小欄で『噺のまくら（三遊亭圓生 著）』という本を紹介させていただいたが、私は今回あらためて4人の演者それぞれの「まくら」の上手さに感激した。
さすがはプロ。話がはじまって30秒もすれば各演者の「つかみ」にすっかり引き込まれている自分がいた。