本書が巷で話題になっていたので図書館で借りて読もうと予約したのが一昨年の秋。ようやく順番が回って来たのだが、私の後ろにはまだ300人以上が待っている。
というわけで、急いで読んだら数時間で読み終えてしまった。軽快な文章で、まるで友人や親戚と雑談をしているような感覚だった。
就職して一人暮らしをはじめた美帆と、彼女の祖母、母、姉の4人が織りなすおカネにまつわる物語。まるでFPのコメント記事のように、貯金額や金融商品などに関する描写が具体的でリアリティーがある。
家族や友人達のおカネに対する向き合い方を知ることで、美帆自身のおカネに対する考え方や人生観がより良い方向に形成されてゆく。(中公文庫)