年度初めの4月。地球温暖化の影響でしょうか、かつて東京では入学式に咲いていた桜が、今では卒業式に咲くようになりました。
個人的には「終わり」よりも「始まり」を彩る桜であって欲しいと思うも、こればかりは自然のなせる業でいたしかたありません。
否、「自然のなせる業」ではなく、その原因が温暖化にあるのなら「人類の経済活動がなせる業」と言うべきか。
勤務先のマンションの植栽に小さな桜の木が2本。住民や近隣の人々の目を楽しませてくれた花々ですが、先週は勢いよく散っていました。
この花びらは、掃除を担当する私たち管理員泣かせ。数は多いし、小さいし、路面に貼りつくし…。掃いても、掃いても、次から次へと落ちてきます。
幸い、行き交う人々が「桜は掃除が大変ね~」と声をかけて下さるその表情に、花びらで散らかっている事を苦々しく思っている様子は微塵もありません。
フツウの落葉とはずいぶんと待遇が違う。咲いても、散っても桜はやっぱり特別扱い。まるでそのことを桜は知っているかのごとく、花びらを容赦なく降りそそぎます。