先日、覚せい剤のカプセル102個を飲み込んで密輸しようとしたスペイン人が羽田空港で逮捕されたという事件がありました。
6,000万円相当ものブツを胃に忍ばせて審査の目をかいくぐろうとした犯人も凄いけれど、これを見逃さなかった警察もあっぱれ。下剤を飲ませてカプセルを回収したそうです。
何を隠そう実は私も「密輸」をしたことがあります。今から40年ほど前のこと。コメを2合ほど、末端価格にして200円??
学生時代に同じ研究室だったタイ人留学生の帰省に友達3人とついていった旅行からの帰りです。
現地で食べたチャーハンがどれも絶品!これは、細長いお米(インディカ米)で作るからに違いないと考え、日本で再現しようと、タイの米をわけてもらったのです。
スーツケースの奥深くに隠して持ち込みましたので、税関・検疫はなんなくクリア。審査官は、疑わしい人物の「不審な挙動」を見抜く眼力があるそうですが、さすがに「200円」では私の挙動にスキは無く。
さて、「密輸」は成功したものの、肝心のタイチャーハン再現はあえなく失敗。やはり、日本で食べるならジャポニカ米!日本のコメの素晴らしさを再認識することになりました。
この「密輸犯」、検疫では捕まらなかったけれど、結局「コメ農家を保護する」という禁輸目的には、がっつり捕捉されてしまったというわけです。