新型コロナウイルスの流行が始まった2020年の春、政府は感染防止を目的に小中高校を全国一斉休校にしました。
その結果、学習の遅れが生じ、それを取り戻すべく、この機にすべてを半年繰り下げる「9月入学」という話が急浮上。小池知事や吉村知事らが賛同し、政府も検討に着手しました。
このとき私は「これこそ災い転じて福となす」ではないかと、その実現に大いに期待を寄せました。しかし、残念ながら半ば予想通り「見送り」に。
当時は感染拡大初期で「わからないことだらけ」の混乱期。十分な検討や議論を尽さないまま性急に導入するのは避けるべき、という慎重論に軍配があがりました。
賛成派だった私も、たしかに慌てる必要はないと納得するも、9月入学実現に向けた「流れ」は立ち消えて欲しくないと思いました。
なぜ賛成なのか?理由は様々ありますが、もし一つだけ選ぶとすれば、受験が冬から夏に変わるからです。
「寒さ」との戦い、雪などがもたらす交通機関のトラブル、そもそも気分が上がらない季節、楽しみきれないお正月…。こうしたものを排除してあげたい。