防衛大学校(6)

防衛大学校(6)

朝のバタバタが終わりましたら教科書やノートをカバンに詰めて制服を着用し、たしか8時に宿舎前に集合・整列・点呼。授業を受けるために教場へ移動するのです。

音楽に合わせて教場まで整然と行進してゆきます。思えばスゴイ登校風景ですね。1個中隊(30名くらい。要するに普通の学校で言う“ひとクラス”)でまとまって行きます。

時間割にあわせて教場を移動することになるのですが、その度に整列して行進します。但し、移動距離が短い場合はいちいち整列せず、個々に歩いて行きます。

とにかくなんとも面倒な話なのですが、これも慣れてしまえばなんてことはありませんでした。

受講する教科は一般大学と全く同じで数学や化学、哲学、社会学、文学、外国語などといった一般教養ですが、加えて、弾道学のような防大独特の授業もありました。

そして体育とは別に「訓練」という教科もあります。これは座学のみならず、実戦を想定した様々な演練もあります。1年生はまだ初級レベルですが、夏場には実弾射撃などかなりリアルな演習も経験しました。

こうして、夕方まで教場を転々としながら授業を受けるのですが、この間は制服を着ていることと、行進で移動することを除けば一般の大学生と全く変わりません。昼食は指定された時間に食堂でとります。

授業が終わり部屋に戻ると、クラブ活動(体育会)です。こちらも、一般大学と同じように何でもあり、好きなものに加入できます。

防大らしいものとしては射撃部とか儀仗隊でしょうか。ちなみに私は儀仗隊に入隊しました。ライフル銃を担いで一糸乱れぬ行進などを日々練習するのですが、とても面白かったです。(つづく)