子育てという権利

子育てという権利

男性が育休をとれないことが問題になっています。厚労省によれば現在の取得率は男性12.65%(2020年度)で、僅か1割程度。

ちなみに同年度の女性の取得率は81.6%とのことですから、お母さんは概ね取得ができる環境にあるようです。なぜお父さんは休めないのでしょうか?

会社や職場の無理解といった主張が目立ちますが、私は本人の意思の問題も大きいと考えます。職場の雰囲気や上司の圧力に屈してしまう人が多いのではないかと。

でも、ここは後輩たちのためにも育児世代の男性陣には頑張って取得していただきたい。身を挺して職場の理解度向上に貢献することを期待します。

そもそも育休取得は法律で定められた権利ですから、就業規則に書かれているかどうかは無関係。ましてや上司がストップをかけるのは「権利の侵害」です。

私が育児をした頃は育休制度が緒に就いたばかりでした。従って、育休は取得のしようもなかったのですが、とにかく残業をせず、有休もどんどん取得して時間を確保しました。

なぜなら、職場では私の代わりはいくらでもいますが、父親の代わりは誰もいないから。つまり、「わが子と向き合う」時間の確保は仕事よりも優先順位が高いと思ったからです。

それに、育児は間違いなく自分を成長させます。それは仕事を通じた成長とは異次元であり、かけがえのないもの。しかも、チャンスは子供の数だけしかありません。

これはあまりにも極端な物言いになりますが、敢えて申し上げれば「仕事を失ってでも育児の機会は手放してはいけない」のです。

子育ては「権利」です。そのくらい貴重で、尊いものなのであります。