今年1月から始まった音訳者養成講座ですが、おかげさまで3月末に無事終了しました。
講座の後半では、文章のみならず写真やグラフといった図表の音訳について学んだのですが本当に難しかった。
例えば写真なら「写真(があります)」と言ってから、タイトル、キャプション、説明書きなどを読んだ後、どのような写真なのかを自分の言葉で描写します。
グラフの場合は、棒グラフなのか円グラフなのかといったグラフの種類を説明した後、例えば円グラフなら上から右回りに項目と割合を読んでゆきます。
こうした図表の音訳に関しては、相当な経験の積み重ねが必要だと感じます。そもそも文章ではわかりにくいから図表で示しているのに、その逆を行くわけですから。
さて、私は4月から音訳ボランティア団体に所属し、目下諸先輩方から実践的なトレーニングを受けているところです。
雑誌のコラム記事など、初心者でも扱えるレベルの課題が与えられ、それを音読・録音。ご指導いただく先輩音訳者に送信し校正してもらうのです。
そのためにPCに音訳図書作成ソフトをダウンロード。録音用に専用のマイクも購入しました。それらを自宅で駆使しながらの作業に日々奮闘中です。
しかし、実際にやってみると細かいところが不備だらけ。段落毎の間のバラつき、不明瞭な発音、言い淀み、マイクを吹く息の音、アクセントの間違い…。
こうした練習を繰り返し、ある程度技量が備わったと判断されれば音訳者デビューとのこと。毎月図書館に納品する雑誌音訳に「一軍」メンバーとして参加することになるそうです。
今の私は「三軍」か、それ以下?といったレベルでしょう。「一軍」昇格を目指してこれから地道に頑張ります。