先日ラジオで、女性が結婚相手の男性に求める条件について専門家らしき人が話をしていました。それによると、昔は「3高」でしたが今は「3低」とのこと。
「3高」については私もかつて求められる側にいましたのでよく知っています。高学歴、高収入、そして高身長であります。
はじめの2つはともかく、最後の高身長については本人としてはどうにもならない身体的特徴であり、明らかに差別的な臭いを放っていますので、今なら問題視されそうです。
ただ、いずれにせよ3つとも「高」の名にふさわしい、達成容易ならぬ要望でありました。
それに引き換え、今回初めて聞き及びました「3低」は「低」の文字通り、ずいぶんハードルが下がったという印象を受けました。
「3低」とは低姿勢・低依存・低リスクとのこと。もうすこしかみ砕いて言えば「威圧的でない」「家事などを丸投げしない」「安定した収入がある」ということらしい。
はじめの2つは手が届きそうですし、最後の収入についても「高」より「安定」ということであれば、なんとかなりそうです。
しかし、こうした要望のレベルが下がっても、未婚率は上昇の一途。
国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2021年)」によると、2015年の「50歳時の未婚率」は男性が23.37%、女性は14.06%です。
更に、「3低」では不十分だと「4低」を提唱する人もいるとか。追加されるのは低燃費、つまり家計への負荷が少ない、ムダ使いしない男。
「結婚」は「車を買う」のとはわけが違うでしょ?などと小言を言いたくなりますが、よく考えたら、ちょっと似たところもあるかも…。いつの時代も男女の仲というのはややこしいですね。