初の「青春18切符」、最後の行程は大阪→東京。往きは中央線経由でしたが、帰りは東海道本線一本で。
途中の西小坂井駅(愛知県豊川市)から徒歩15分くらいのところに、食品会社時代に新入社員研修で勤務した工場がありますので、途中下車して様子を伺ってきました。
先日訪れた羽鳥(「35年ぶり」参照)同様、こちらも35年ぶりです。ちなみに、当時研修で勤務した工場は西小坂井、羽鳥のほかに、静岡(静岡県)、西那須野(栃木県)、富士見(長野県)の5か所。
西小坂井は大阪から来ると豊橋の一つ手前の駅。一旦快速で豊橋まで行き、そこから戻ることにしました。ただし、乗り継ぎ時間はわずか1分。
列車が豊橋駅に滑り込み、私は「駆け込み乗車」を覚悟で身構えていたのですが、1分後に出発する岐阜行きの各駅停車はなんと向かい側のホームに待機中。あっさり乗り継ぎ成功。
西小坂井は無人駅でした。当時はどうだったか…。駅で道順を尋ねようと思っていたのに、すっかり当てが外れました。
道行く人はほとんどなく、車ばかり。幸い、しばらく歩くと買い物帰りのお婆さんに遭遇、行き方を教えてもらいました。
工場の周辺は当然ながらずいぶん変わっていました。当時逗留した敷地内の独身寮は跡形もなく、向かいは大型スーパーに。羽鳥のときと同様、特別な感情は湧かず。
でも、道を教えて下さったお婆さんが「あぁ、○○さんの工場はね、この道を真っすぐ行ってね…」と、とても嬉しそうに、なぜかマスクを外して答えてくれた時の笑顔に心癒される思いでした。