荻窪駅の北口から徒歩5分。天沼3丁目に「高橋の酒まんじゅう」という老舗の和菓子屋さんがあります。先日、久しぶりに訪店しました。
営業時間は日・祝を除く10～12時までのわずか２時間。売っている商品は酒まんじゅう1アイテムのみ。数量に限りがあり、早く行かないと「売切れ御免」に。
狭い間口のお店なので一度にせいぜい２人くらいしか入れません。私が訪ねた時は既に常連さんらしき中年の男性が支払いをしているところ。
外で待っていると、今度は中年の女性が自転車を止めて私の後ろに並びました。お客さんがしっかりついているという印象です。
その日は翌日のお遣い物用にと、予約だけをしに行ったはずなのですが、まだ売り切れていないと聞いて、ついその場で自宅用に買ってしまいました。
1個120円(税込)で、1個から購入可。１つ１つラップで包んであり「手作り感」にあふれています。きっと昔からのスタイルを引き継がれているのでしょう。
お味のほうは、ほどよい甘さのこしあんと、こうじの香る皮が絶妙なバランス。とてもおいしいです。
ところで、食べものに関して荻窪といえばラーメンが有名ですね。老舗の春木屋をはじめたくさんのお店があり、「聖地」とも呼ばれているようです。
しかし、さすがに荻窪の手土産にラーメンというわけにはいきません。では何か手ごろな「荻窪名物」はないかと考えますと、すぐに思い至るのがこの「酒まんじゅう」です。
心地よい懐かしさと安らぎを与えてくれる老舗。これからも、まんじゅう一筋にスタイルを大きく変えることなく、この味を守り続けていただきたいと思います。