理系 vs 文系

理系 vs 文系

高校2年生のときに文系に進むか理系にゆくか選択するよう学校から言われました。ご存知の通り大学受験に備えた3年生時のクラス編成をするためです。

私は理系を選択。どうも日本史、世界史、倫社といった社会科系や、古文、漢文といった文科系、それに理科系の中でも生物はなぜかあまり好きになれなかったからです。

そうかと言って、数学や物理に秀でていたわけではありませんが、「暗記モノ」がどうも苦手で理系に逃げて来たようなもの。ただ、究極の「暗記モノ」である英語はなぜか好きでした。

さて、理系と文系はどちらが優秀か、出世するか、といった議論をときどき耳にします。理系のほうに軍配が上がっていることが多いようですが、きっと理系はカネになるということなのでしょう。

ITや技術の革新がものすごいスピードで進む昨今、理系はますます注目され、これまで少数派だった女性も「リケジョ」などともてはやされるようになりました。

しかしながら、自分が学生時代を終えて以降、関心を寄せたジャンルといえば歴史や古典だったり文芸だったり、結局のところ文系のものばかり。なぜなのでしょうか?

それは、いわゆる文系フィールドに属するものに「人生を潤す効果がある」からだと思います。歴史の教訓に学んだり、先人の名言に心を震わせたり、秀逸な文学作品に感動したり…。

もちろん、理系フィールドでもピタゴラスの定理「 a2+b2=c2」や、アインシュタインの相対性理論で有名な「E=mc²」といった数式の美しさに感動するといったことはあるでしょうが、少し違う気がします。

きっと理系と文系というのは対置されるものではないのでしょう。そもそも分ける意味もない。今ではすっかり下火になりましたが、人の性格を血液型で分類するのと同じようなものかもしれません。