先週末、杉並区が開催する「無電柱化整備に関する説明会」に行ってきました。杉並保健所の前のバス通りの電柱を無くす計画があるとのことで、近隣住民に向けた情報公開です。
コロナ禍ということでオープンハウス形式。桃井第二小学校の会議室に写真や図表のパネルが設置され、質問等があればその場で職員の方が対応して下さるというものです。
来場者はほとんどいないのでは?と思いきや、意外と(と申し上げては失礼ですが)住民の関心は高いようで、ポツポツとではありますが人が来ていました。
展示はとてもわかりやすく、無電柱化整備事業の意義と計画の概要を知ることができました。同時に少し驚いたことが二つあります。
一つはプロジェクト期間の長さ。今回、防災や景観などの観点から選ばれた約700メートルの道路の無電柱化になんと13年もかかるそうです。このバス通りが無電柱化した時の景色を見るときの自分の年齢を考えると…。
確かに、事前の念入りな調査、電線を地下化するのか、裏通りに迂回させるのか、どうしても設置しなければならない地上機器のスペース確保等々、クリアすべきハードルは山のようにあることを知りました。
もう一つ、これは実は「少し」ではなく「とても」驚いたことなのですが、既に無電柱化された道路が区内にもけっこうあることです。
区道だけを見ると無電柱化率は1%だそうですが、パネルの地図を見ると例えば荻窪駅南口の線路沿いの道が天沼陸橋と合流するところまで約1キロ無電柱化されています。
「そう言われてみれば…たしかにあの通りは電柱がないかも!」毎日のように通っているのに、全く気付いていないことにも驚きます。
他にも、これは都道ですが青梅街道の四面道から荻窪駅前まで、更には天沼陸橋を新宿方面に降りたところから環七と交差するまでの約4キロも。五日市街道や環八でも一部区間は既に電柱レス。
これからはもう少し上を向いて歩こうと思います。