Jリーグのカズ、プロ野球なら福留など超ベテランの活躍ぶりには目を見張るものがあります。あの年齢で若手と同じフィールドに立ってプレイをしているわけですから、それはもう超人級ですね。
私もこうした高年齢アスリートの活躍には勇気づけられる面もあります。それでもやはり、特にチームプレーの競技において、ベテランは早めに去っていただきたい。
チーム競技では出場できる人数が決まっています。カズが出場するということはその分だけ他の選手のチャンスが奪われているわけですから。
確かにスポーツは実力の世界なのだから仕方ないとも言えます。しかし、それでも私はカズや福留よりも、将来のチームを担う若手にチャンスを与えて欲しい。
ところで、私がかつて勤めていた会社が欧州の某国に支社を設立したときのこと。支社長の人選がどうなるのかが皆の大きな関心事でした。
人材の育成という観点からも、ここは将来の幹部候補たる若手の起用が順当なところだろうと思っていたのですが、なぜか会社は定年間近のベテランを配属しました。残念。
ビジネスの世界にも頑張っているベテランはたくさんいて、中には実力者もいますが、それでもやはり若手のチャンスを奪っている面は否めません。
若手の力不足という面もあるのかもしれない。でも、ビジネス界ではスポーツ界ほどデータで客観的に評価できませんので実力が伴わないベテランもたくさんいる。
そんな「名ばかりベテラン」がいつまでも居座り、若手の成長の芽を摘んでいる。ましてや、時代の変化が著しい昨今、そもそもベテランの経験などそれほど役に立ちません。
ベテランはいつまでも会社やポジションにしがみつくことなかれ。さっさと身を引き若手に席を譲るのがよろしいかと思います。