マンションにつきものなのが騒音問題。勤務する物件でも、最近この問題が発生。〇〇号室の住民から「深夜に重低音が響いて眠れない」と訴えがあったらしい。
私たち現場スタッフはこうしたトラブルへは直接関与せず、所轄の「マンションマネージャー」というバリバリの現役管理職が全て引き受ける。
〇〇号室は地上階の角部屋。隣、真上、斜め上の3戸に囲まれているから、音源はこのうちのいずれかの可能性が高い。
しかし、音の廻り方というものは複雑で、必ずしも隣接住戸とは限らない。向かいの他物件からというケースだって十分あり得るのだ。
早速マネージャーが「隣」と「真上」の家主にヒアリングしたところ、どちらも無実を主張したそうだ。
「斜め上」はいつ連絡しても留守とのこと。確かに、私もこれまで勤務時間中に〇〇号室の人の出入りを見た記憶がない。
刑事じゃあるまいし夜間に張り込みをするわけにもいかず、手紙といっても文面が難しそうだ。マネージャーとしては何とか口頭で話したいところだろう。
というわけで、現場スタッフに与えられた現時点でのミッションは「“斜め上”に在室の気配があったらすぐにマネージャーへ連絡」だが…。