この日は特に外出の予定なし。午前9時過ぎ「3月に入って落ち着いたら連絡しますね」と言ったきりになっていた前職の先輩にようやく電話をした。
直接話すのは半年ぶりだろうか。ちょうど話が盛り上がってきたところで「ピンポーン」と呼び鈴が鳴る。モニターには宅急便のお兄さんの顔。スマホ片手にドアロックを解錠した。
すると間もなくスマホから「プープー…」と小さなブザー音。別の電話がかかってきている合図だ。先輩との電話を切り、特養からの電話だったと知り急いで折り返す。「母が車いすから滑り落ちたが特にけがはなかった」そうだ。