掛け金は会社が支払い、従業員が運用する企業型確定拠出年金(企業型DC)で112万人分の資産が放置されているというニュースを見ました。
本人が退職や転職などの際に必要な手続きをしないまま放置してしまい、その間は国民年金基金連合会が管理手数料をとるので資産も目減り。老後の備えだったはずが…。
企業側が従業員にしっかり周知していないのが悪い!という報道が目立ちますが、これはやはり本人の意識の問題が一番大きいと言わざるを得ません。
つまり、「何でも会社がやってくれる」と思っている人が多いのです。尤も、サラリーマンは税金、年金、健康保険等々全て源泉徴収で会社に丸投げですから無理もない。
私の場合、最初の転職時にこの制度は存在せず。二度目の転職では会社からきちんと説明を受け、手続きしました。
転職先が中小企業で、この件に習熟した担当者がおらず結構手間取りましたが、それでも、その会社も企業型DCを採用していましたからまだマシでした。
三度目の転職先は企業型DCを採用していなかったので、分かる人がいません。従って、全て自分調べて個人型へ移行する手続きをしました。
私は小欄で確定申告もお勧めしていますが、要は自分のおカネに関することを会社任せにしないということです。
「会社のおカネ(売上・利益・経費など)」のことはそれぞれの職責で懸命に管理しているのに、「自分のおカネ」のことは会社任せ。これでは損をするのは自分ですから。