近居している両親は80代半ば。2人そろって認知症です。昼は訪問介護のヘルパーさんにサポートしていただき、夜は妻と私が交替で身の回りの世話をします。
さて、東京はこのところ猛暑続き。テレビ、ラジオのニュースでもよく話題になりますが、この季節は高齢者の熱中症リスクがとても高い。体温調整機能が上手く働かないそうで、暑さを感じにくく、脱水状態にも陥りやすいとのこと。
多くの高齢者に違わず、うちの両親も
- 冷房や扇風機をとても嫌がります
- そもそも暑さを感じにくいようです
それに父は寒がり屋で母は暑がり屋…
昼間にヘルパーさんが、何とかだましだまし冷房をオンにして、帰るときもつけっ放しにしていってくれたことが介護日誌を見るとわかるのですが、たちまちスイッチを切られてしまうのです。一昨日も、私が午後6時頃訪問したところ室温は33度、冷房はもちろん、扇風機も止まったままでした。
そこで私は、なんとか気を逸らしながら冷房のスイッチを入れるのですが、5分もすると母が「冷房を止めてくれ!」と騒ぎ出します。なんとか室温は30度まで下がりましたが、父は布団をかぶってベッドに横になる始末。結局、不穏な表情の2人を前にスイッチをきって、再び窓をあけることに。
冷房は大嫌いですが、幸い2人とも水分補給は苦にならないようで、自ら積極的に実施しているように見えます。そのおかげで冷房ナシでも熱中症を何とか回避できているのではないかと思います。
冷蔵庫にはスポーツドリンクを買って入れておくのですが、毎日2~3リットルは消費され、空のペットボトルが数本台所に並びます。水やお茶ではなくスポーツドリンクというのが奏功しました。きっと甘い味がするからなのでしょう、よく飲んでくれます。
それでも、この暑さの中で、突然インスタントコーヒー(ホット)を自分で煎れて飲みだすこともあります。
33度の部屋で身の回りの世話をするのは、50代のわが身にとって、なかなかしんどいのですが、毎年のことですから、もはや諦めモード。それにしても、80代の二人は、どうしてこの猛暑を昼夜ともにエアコンなしで暮らせるのでしょうか?
たぶん、機能が低下して「感じない」からなのでしょうが、それにしても、凄いなぁ よく耐えられるなぁと。麻酔がかかっていて痛みを感じないのと同じこと?それにしてもやっぱり凄い。
これは、もしかしたら、根本的に身体の造りが異なるのかもしれないとさえ思えてくる。幼少の頃は戦時中で食べ物も十分になく、青年期には、家にエアコンなどもなかったでしょうから、逆境や暑さに対する鍛え方が違うのか?
いや、昔は東京も、ここまで暑くはならなかったでしょう。もはや「暑い」を通り越して「熱い」くらいです。とにかく、一刻も早くこの暑さが和らいでほしい。今はコロナより、暑さのほうが怖いです。