ハンプ

ハンプ

数週間前のこと、桃二小の校庭に沿って走る道路にハンプが設置された。ちなみにハンプ(hump)とは「こぶ」という意味。

なぜこんな「こぶ」が設置されたかと言えば、それは車がスピードを出せないようにするため。10月末まで実証実験を行うと現場の看板に書いてあった。

欧州に駐在しているとき、私はハンプにしょっちゅう遭遇していた。車で出かければ必ず一つや二つ出くわす。その度に「速度を抑制する賢いしくみだなぁ」と感心したものだ。

道路に突出する形で花壇が設置されていたり、無意味に蛇行させたりと、欧州の道路にはドライバーの加速を邪魔する様々な工夫があった。

最も感銘を受けたのは段差のない歩道。例えば青梅街道の歩道は脇道と交差する度に歩道が寸断される。これは歩道を横切る車にとっては段差がなくて好都合だ。

ドイツでは逆だった。歩道に段差を作らない。だから、歩道を横切る車は生じた段差を乗り越えるために必然的に徐行する。これは歩行者にとって好都合。

今回の実験が人にやさしいクルマ社会への一歩になることを期待したい。