先日、通りがかりの人から道を尋ねられました。朝、荻窪駅に向かう途中での出来事。人に道を聞かれるなんて、ずいぶん久しぶりです。
桃井第二小学校の近辺を歩いていたところ、向こうから来た男性が「あの~すみません、あれが小学校ですか?」と。
荻窪高校の校舎を指さしているその男性に私は「あれは高校です。小学校は、このまま真っすぐ下ってゆけば左手に見えてきますよ」と答えました。
スマホのおかげで人に道を聞く機会がずいぶん減りました。荻窪界隈でも、グーグルマップと格闘している人をよく見かけますが、道を尋ねて人同士が対話している風景は滅多に遭遇しません。
「どうもありがとうございます!」とその男性にお礼を言われ、私はとても嬉しくなりました。なぜなのか?きっと「その人の役に立った」からでしょう。
誰かの役に立てた時、誰かを助けた時、人間は幸福を感じます。これは私自身の人生経験からもゆるぎない真理だと確信します。
スマホの助けをかりて無事目的地に着ければ、それはそれで結構なことです。ただ、スマホに全面依存するのではなく、ときには人の助けをかりてみることも、それはそれで、これまた大変結構なことなのだと思います。