朝夕の通勤風景をみる度に「女性の社会進出ぶり」を実感します。そもそも昔は女性の乗客がこんなに大勢いませんでした。
それが今では電車に乗る人のみならず、電車を動かしている運転士や車掌が女性であることもめずらしくありません。
一方の男性も、これまで「女性の仕事」と言われる分野に活路を見出すことができる時代になりました。
例えば看護師。以前は看護婦と呼ばれ、専ら女性が担っていた職業ですが、今では男性も多い。主婦ならぬ主夫という職業も認知されています。
女性でも電車の運転が上手い人がいるでしょうし、男性でも家事が得意な人がいるはずですから、こうした世の中の風潮は歓迎すべきことです。
私たちはつい「男女は生物学的に違うのだから、性別に適した仕事があるはずなのに、なにも無理して男の仕事を女が担わなくても…」などと考えがちです。
たしかに電車の運転は男性向きだし、看護の仕事は女性に向いている。でも、つい忘れてしまうのが「世の中には男性的な女性もいれば、女性的な男性もいる」ということです。