ボランティアへの配慮

ボランティアへの配慮

阪神の優勝パレードに大阪府・市が職員約2,400人を無給で動員したことに批判が集まっている。建前はボランティアだが断れる雰囲気ではなく、事実上強制参加だったという。

腹いせに、当日着用したイベントロゴ入りの帽子やジャンバーをフリマに出品・換金する職員もいたそうで、実際に1~2万円で落札されていたそうだ。

祝日に約7時間の無償労働提供、交通費も自腹。中には熱狂的な阪神ファンで、是非ともお手伝いしたい!という職員がいたかもしれないが、さすがに2,400人もいるはずがない。

おそらく大多数の方々は、上から言われて仕方なく「休日出勤」したに違いない。しかも「勤労感謝の日」に。

ちなみに、私が参加していた音訳ボランティアでは僅かだが謝礼金が出るし、子ども日本語教室のボランティアでも交通費は支給される。

主催者側がのこうした配慮は大切だ。金額の多寡ではなく、気持ちの問題なのである。

大阪府市もせめて昼食のお弁当を用意するくらいの気遣いがあってしかるべきでは。生身の人間をコマのように扱ったツケは大きいと思う。