無所属の時間を生きる(城山三郎 著)
城山三郎氏の大ファンである私だが、エッセイを読んだのは本著が初めて。城山氏の文章には小気味よいリズムがあるなぁと改めて思った。この軽快なリズムは小説ではもちろ…
ありふれた日常から考える
城山三郎氏の大ファンである私だが、エッセイを読んだのは本著が初めて。城山氏の文章には小気味よいリズムがあるなぁと改めて思った。この軽快なリズムは小説ではもちろ…
男を描く桜木紫乃の筆が好きだ。この人は、男よりも男の寂しさを知っている。人生をたっぷりと経験してきた人間たちの、「大詰め」を写し出す短編集だ。遠藤秀紀(解剖学…
数十年ぶりに城山文学の代表作の一つである「落日燃ゆ」を再読した。東京裁判で絞首刑となった7名のA級戦犯のうち、広田弘毅(元首相・外務大臣)は唯一の文官であり、…
このところ受験勉強に追われ、読書からずいぶん遠ざかっていたが、久しぶりにタイトルに惹かれて手にした本著を一気に読み終えた。著者は経営という視点で仕事、勉強、恋…
人生で一番大切なのは記憶(良い思い出)であり、それは経験することで得られる。価値ある経験を心身ともに健康で感受性の高いうちにせよ、そのためにおカネを使え、そし…
フランスの社会学者ジャン・ボードリヤールの『物の体系ー記号の消費』を引いて「浪費と消費の違い」について論じた国分氏の論文を、たまたま娘の教科書で目にした。浪費…
親の介護には知らん顔だった兄弟姉妹が、相続の段になったら突如権利を振りかざしてくる。相続が争族となる。しかも、日本の法制度では介護を引き受けた人間は圧倒的に不…
食品会社の生産部門に勤務していた頃、同じ部署で親しかった先輩に勧められて読んだのが柳田邦男氏の『マッハの恐怖』(新潮文庫1986年)だった。 「巨大技術文明の…
高校生のための現代思想エッセンス「ちくま評論選」—これは、娘が学校の授業で使っている教科書なのだが、とても面白いので時々借りて読ませてもらう。 プロローグを内…
本書は「積水ハウス地面師詐欺事件」をモチーフにした小説。昨年、Netflixでドラマ化&配信もされている。 あの積水ハウスが「地面師」に55億円超もの大金をだ…