母がショートステイに行って2週間が立ちました。予定ではおととい帰宅するはずでしたが、もう2週間滞在を延長することになりました。(ついにショートステイへ 参照)
これは本当に奇遇と申しましょうか、ご縁と申しましょうか、なんとショートステイ先と同じ建物にあるグループホーム(※)で2年ぶりに空室が出て、そこへ母が入所できることになったのです。
つまり、入所までもう2週間ショートステイで待機するというわけです。今回のショートステイを機に、グループホームへの入所を検討していた私にとっては、まさに渡りに船でした。神がかり的なめぐり合わせです。
※グループホームとは、認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供するサービスです。利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、認知症の利用者が、グループホームに入所し、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などのサービスを受けます。グループホームでは、1つの共同生活住居に5~9人の少人数の利用者が、介護スタッフとともに共同生活を送ります。
厚生労働省HPより
母は典型的なアルツハイマー型認知症ではありますが、幸い身体機能のほうは特に問題がありません。うまく誘導してあげれば洗い物や洗濯物をたたむといった簡単な家事もできますので、状態としてはグループホーム向きなのです。
2年前にも一度グループホームへの入所を検討し施設もいくつか見学したのですが、当時は何事に対しても本人の拒否が激しく、全く動きがとれませんでした。
宅配のお弁当を頑なに受け取らないとか、父の世話に入ってくれる訪問ヘルパーさんに暴言を吐いたり追い出そうとしたりとか、入浴デイサービスを拒否するとか…。
一旦「スイッチ」が入ってしまうと、手が付けられない感じでしたのでグループホームは無理だろうということで保留にしていました。
今はそうした拒否反応が殆どなくなり、不安とか不穏といった方向に振れています。
つまり認知症が進行したということなのですが、周囲に人がいることで不安が和らぐ、ショートステイへ行くことに対する拒否は全くなかった、といったことから、今こそグループホームへ移るタイミングだと感じていたところでした。
介護は「本人が少しでも穏やかに過ごせる環境を整える」の1点につきます。果たしてグループホームに馴染めるのかどうか、やってみなければわかりませんが、今はそれが最善策と信じて準備を進めたいと思います。