新自由主義と脱成長をもうやめる(中野剛志ほか著)

新自由主義と脱成長をもうやめる(中野剛志ほか著)

中野氏の本は『どうする財源』『奇跡の経済教室』に続いて3冊目の紹介。著者には同氏に加え佐藤健志、施光恒、柴山桂太の論客3氏も名を連ねており、彼らによる対談や論考がまとめられている。

失われた30年(≒平成時代)。成長をめざして改革に邁進したニッポンは全く成長できなかった。これはつまり、思想や価値観といった根源的な何かが間違っていたのではないか。そうした反省と問題意識を出発点に議論が展開する。

令和の今を生きる私たちは「平成の教訓」をどう受け止め、今後のより良い社会形成に向けて何をすべきなのか…深く考えさせられた。(東洋経済新報社)