老い方、死に方(養老孟司 著)

老い方、死に方(養老孟司 著)

まもなく還暦を迎えようとしているためか、最近は「老い」をテーマにした本に自然と手が伸びる。本著もまさにそれ。養老先生と4人の知識人による対談集だ。

禅僧、生物学者、地域エコノミスト、そしてエッセイスト。異なる世界を歩んできた方々それぞれの人生観が垣間見れて面白い。

皆さん60~70歳なのだが、実は一番驚くのは、養老先生が86歳というご年齢でこうして活躍されていることだ。

先生は、「自我を“できるだけ広げてしまう”生き方」を説く。その真意は本書に詳しいが、要するに「老いては肩肘張らずに生きなさい」ということと受けとった。(PHP新書)