たりる生活(群ようこ 著)

たりる生活(群ようこ 著)

就寝前の“くつろぎタイム”にピッタリのエッセイだった。群さんのお名前は『かもめ食堂』の著者として聞いたことはあったが、作品を読んだのは本著が初めて。

著者が「終活」の第一弾として引っ越しを決め、「前期高齢者」にふさわしい暮らしへのダウンサイジングに取り組むというお話だ。テンポのよい文章が心地よい。

物件探し、断捨離、転居に伴う様々な手続き…。そのいちいちが、思うように出来ない・進まない。そんな「ボヤキ」が、淡々とした筆致で描かれる。

思わず共感!明日は我が身か…。(朝日新聞出版)