添乗の仕事を終えた帰り道、夜8時過ぎ、自宅手前10メートル、高齢者がでうずくまっている。「大丈夫ですか?」と声を掛けると「大丈夫です、少し休んだら帰れますから…」 80歳前後の男性、額に擦り傷があり血がにじむ。転倒したのだろう。
既に関わってくださっていた人がマキロンと絆創膏を持って現れた。50歳くらいの男性。すぐそばのアトリエで働いているそうだ。そしてもう一人、30代とお見受けする男性は目の前のマンションの住人らしい。
おじいさんは「大丈夫です」と繰り返すが、立てないし、歩けない。我々3人とも何があったのか目撃していないので心配だ。骨折している可能性もある。頭もぶつけているし・・・結局、我々の手には負えず110番通報。
3年前に他界した父のことが頭をよぎる。徘徊して何度か警察のお世話になった。救急車で病院に運ばれていたこともある。こんな風に偶然の巡り合わせで関わってくださった方々の善意に支えられていたのだなぁと改めて思う。
