朝のラジオから「今は先の見えない時代だ…」という言葉が聞こえ、思わず耳を傾けた。どうやら識者が「これからの時代をどう生きぬくか」について語っている模様。
先が見えないからこそ、歴史や古典といった先人たちが遺してくれた壮大なレガシーに頼りなさいと。
ところで、「今」は「先の見えない時代」だとして、では過去に「先の見える時代」はあったのだろうか?
確かに我々の現役時代は、今よりもう少し先が見通せたような気がするものの、所詮は程度問題で、やはり先は見えないものだった。
「来年の事を言えば鬼が笑う」といった「言葉のレガシー」が示すように、いつの時代も「一寸先は闇」であり「先の見えない時代」なのだ。