先日買った「青春18切符」を使って羽鳥(茨城県小美玉市)に行ってきました。ここには食品会社時代に新入社員研修で勤務した工場があります。35年ぶりの訪問。
常磐線の羽鳥駅から徒歩で向かいます。そういえば、工場までタクシーに乗って、上司から叱られた職場の先輩がいたなぁ。(「10円の領収書を持ってきた新入社員」参照)
そんなことを思い出しながら歩くこと10分。大きな建屋と会社のロゴが見えてきました。
ところが、35年ぶりだと言うのに何の感慨も湧いてこない。まぁ、それもそのはず、そもそも当時の記憶が既に断片的になってしまっているのです。
まるでジグゾーパズルのピースのよう。それらが頭の中に5ピースくらいはあるけれど、それでは蘇ってくる当時の風景もピンボケ気味ですから。
まぁ、それでも、かつてお世話になった現場が、こうして今も元気に稼働している姿をみて、少し嬉しくなりました。
なぜなら、「この製造現場は数多の“走者”によって“襷”が今も繋がっている。短い区間だったけど、かつて自分もその走者の一人だった。」そんなふうに思えたからです。