セカンドライフへの心構え

セカンドライフへの心構え

ある方から「還暦を目前にして、ついに“第二の人生”の入り口に立ったなぁという心境です」とのメッセージが届いた。続けて「どんな心構えで向き合ったらよいでしょうか?」とのご質問をいただく。

う~ん、これは人ぞれぞれであり回答が難しい。とは言え、私は既にその入口から中へ一歩足を踏み入れた身であるから、自分の心持ちを率直にお伝えした。

結論から言えば、それは「プライドを捨てること」に尽きる。過去の栄光をきれいさっぱり「ゴミ箱」に移して消去する。

これはもちろん「心構え」を述べているのであって、取得した資格の免状を破り捨てろとか、会社で活躍していた頃の写真を燃やしてしまえと申し上げているのではない。

しかし、「心構え」に過ぎないとはいえ、やはり実践は意外と難しい。ひょんなことから「俺は昔、こんなに立派だったんだぞ」などと言いたくなってしまう。

だから、私は第一の人生を「前世」と位置付けた。過去を「前世」という戯言として片付けてしまうのだ。

それに、「前世」を持てば、今の自分は「生まれ変わった」とも解せる。見た目は老けても心は0歳。そんな心構えで向き合ってはいかがでしょうか?