ついに『PERFECT DAYS』を観ました。役所広司がカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞した作品、監督はドイツのヴィム・ヴェンダース。
ヴィム・ヴェンダースといえば『ベルリン天使の詩』。私も観たことがありますが、あの不思議なファンタジーは正直申し上げて、よく理解できませんでした。
しかし今回の本作は、東京が舞台、主人公の年齢が近い、といったこともあり とてもわかりやすかった。自分自身も歳を重ねたからこそ共感できる部分が多かったのかもしれません。
役所さんの卓越した演技力が紡ぎ出すひとつひとつのカットに、小さな喜びや幸せ、美しい自然の輝き、人間模様の機微といったものが丁寧に描かれているように思いました。