一つしかない駅の小さな改札を出たが、右へ行くのか左なのかさっぱりわからず。「ようこそ世界遺産の町●●へ」とか「反射炉への行き方」と書かれた立て看板も見当たらない。
地元をあげて世界遺産をPRするちった雰囲気があまりないのが、かえって面白いなどと思いながら、スマホを取り出しGPSを頼りにルートを確かめた。
駅からおよそ2km、道中はほぼ田んぼ一色だ。5分ほど歩くと前方にミニストップが見えた。まずはそこで缶コーヒーとパンを買ってイートインスペースで一休み。今日も暑い。
平日の昼間、炎天下の県道を歩く人は私以外に誰もいない。眼前に広がる田んぼに続く山の斜面には茶畑が見える。遠く富士山頂付近は残念ながら、そこだけ雲に覆われていた。
ようやく「0.2Km韮山反射炉」の道路標識までたどり着くと、その先に反射炉が姿をあらわした。小さい。もっとずっと大きな建物を想像していたのだが…。
スペインのサクラダファミリア教会を初めて見た時にも、こんなに小さかったのかと驚いたが、あの時と全く同じ脱力感…。(明日につづく)