期末試験に忙しい娘からの質問。「なんでデフレだとモノの値段が下がるのに、消費が増えないの?安くなるなら、みんな買うんじゃないの?」ちょうど公民の対策をしていたようだ。
「物価の下落傾向が続くと、待てば“もっと安くなる”と考えて、買わずに貯金しちゃうから」と答えた。思えば、私も若かりし頃、同じ疑問を持ったものだ。
デフレ下ではおカネの価値が相対的に上がるから、モノよりおカネで持っていたほうがトクなのだ。インフレの場合はもちろんその逆。
かく言う私も、理屈ではわかるが、感覚的には少しモヤモヤする。経済は人間の行動のなせる業ゆえ物理や数学のようにスッキリ行かない。