国際化した英語

国際化した英語

電車での移動中や自宅に一人でいるときなどは、イギリスの国際ラジオ放送BBC World ServiceをBGM代わりに聞き流しています。

聞き流すとは言っても、内容が高度で国際情勢をある程度つかんでいませんと、何の話をしているのかさっぱりわかりません。

使われる単語も難しいですし、話すスピードも速いです。ですから、私は英語の抑揚やリズムを忘れないための耳慣らし程度のつもりで気楽に構えています。

さて、聞いていて感じることが一つあります。それは「英語がどんどん国際化している」ということです。

生粋のブリティッシュイングリッシュが聞こえてくるのは、定時のニュースくらい。特集やドキュメンタリー番組など、アンカーや司会者は生粋の英語を話しますが、出演者、現地レポーターなどは、お国訛りまる出しのいわば「ご当地英語」です。

フランス、ドイツなどヨーロッパ諸国の訛りは日常茶飯事。ただ、地理的にも近いのであまり気になりません。これがアジアとかアラブになってくると、だいぶアクセントが変わってきます。

このところアフガニスタン問題が頻繁に取上げられていましたので、中央アジア訛りなのでしょうか、とにかく「クセのある」英語をよくに耳にしました。

ジャパニーズイングリッシュも登場します。日本人の私にとっては、とても聞き取りやすい!聞いていて「カッコ悪い」とか「恥ずかしい」などとはこれっぽっちも思いません。

他の国々の人々が、アクセントなどお構いなしに、天下のBBCで言いたいことを言っているのですから、日本人だからといって何もおじけづく必要などないのです。

それにしても、世界のいたるところで、人々が英語を共通言語として使っていることをあらためて実感します。

また、英語でコミュニケーションをする相手というのは、実はネイティブ(英米人)よりも、英語を母国語としない人のほうが圧倒的に多いという事実にも気づかされます。

ということは、英語を学ぶに際して、ネイティブが使う独特の慣用句や言い回しを習得するのも大切ですが、英語圏以外の人々と英語を使ってどうコミュニケーションすればよいのかという視点も大切ですね。

難しい単語や複雑な言い回しは、ノンネイティブには通じない可能性が高いですから。