家族や友人とのたわいもない会話でときどき登場するのが「どっち派?」談義。犬派と猫派、うどん派とそば派、インドア派とアウトドア派などなど。
甘党?それとも辛党?のように、派閥の「派」ではなく、政党の「党」を使う場合もありますし、朝型・夜型なら「型」、文系と理系のように「系」で表現することも。
昔からなぜか私たちは「人間を分類して振り分ける」のが好きです。最近はすっかり下火になりましたが、血液型で人の性格を分類するのも同じ類の話でしょう。
とにかくグループに分けて、自分がどの集団に属するのか、相手はどこかといった具合にマッピングをしてみるのは確かに楽しいと感じます。
そして会話も実にバカバカしい方向に盛り上がりをみせます。例えば、その場にいるメンバーを犬派・猫派と文系・理系で分けたとたんに「猫派の理系って珍しくない?」と言い出すヤツが出てくる。すると「いやいや、猫好きの理系って結構多いよ」などと諭される。
もし自分が多数派に属するなら、それはそれで安心できるし、少数派になったら、それはユニークで結構ということになる。どちらに転んでも愉快な気分に浸れるというわけです。
もちろん保守派と革新派、憲法改正の賛成派と反対派のようにシビアな論壇の世界もありますが、日常会話における派閥論争はなんともお気楽で面白い限り。
最近気づかされたのですが、自分は「小麦粉派」であることが判明。そう言われてみれば、おにぎりよりサンドイッチ、ファミレスのセットメニューならライスよりパンを選びがち。ちなみに対極にあるのは「米(コメ)派」です。