秋の風物詩

秋の風物詩

今日で8月も終わり、秋の足音が聞こえてきます。朝晩の気温もずいぶん下がってきました。セミに代わって、コオロギの鳴き声が響きます。

セミと言えば、先週はずいぶんセミの死骸を目にしました。少し変な話ですが、セミの死骸というのも私の中では秋の訪れを告げるいわば風物詩のようなものです。

足を折りたたんで仰向けに転がっていますので、てっきり死んでいるのかと思って拾い上げようとすると、バタバタと羽を動かすことも。

わが家でも、そんなアブラゼミの姿に遭遇。ベランダの床に転がっていました。まだ辛うじて生きていましたので、植木鉢の土の上にのせておきました。

数日後に再び別のセミの死骸を発見。今度は完全に死んでいましたので、再び植木鉢へ。その時、前回同じ場所に置いたあのセミの姿が無いことに気付きました。

そのときふと思い出したことがあります。私が幼い頃、父がセミの幼虫を捕まえてきて、家で羽化する様子を家族に見せてくれたことです。

部屋を暗くして、壁に掛けた麦わら帽子に幼虫を捕まらせ、懐中電灯のスポットライトに照らされた羽化の一部始終を家族全員で目を凝らして見たのです。あの時の感動は今でもよく覚えています。

さて、あのセミはどこへ行ってしまったのか。あれから自力で飛び去ったとは思えません。父がセミに姿を変えてわが家にやってきたのかな!?