ビジネスになると…

ビジネスになると…

会社人生を振り返ってみますと、何につけても「これはビジネスに出来ないだろうか?」とか「利益を出すにはどうしたらよいだろう?」とか、要するにお金儲けの事ばかりに頭を使っていました。

「企業」という「利潤の追求を目的とする組織」に属していた以上、儲けることを考え、実行するのが使命ですから、当然といえば当然。

しかし、そんな世界から少し距離を置いた今、改めて世の中を眺めてみますと、何事もビジネスになったとたんに「何かが失われている」ように思えてしまいます。

ツアーのパンフレットを見てふと考える。「旅」がビジネスになっているわけですね。でも、これって「旅」から大切な何かを奪っているような気がする。

レストランでふと考える。「食事」がビジネスになっているわけですね。でも、これって「食事」から大切な何かを奪っているような…。

受験シーズンが終わり塾のチラシがたくさん入ってきます。「教育」がビジネスになっているわけですね。でも、これって「教育」から大切な何かを…。

ビジネスの恩恵をさんざん受けて来た身で今さら何?とお叱りをうけそうですけれど…。