手段からの解放(国分功一郎 著)

手段からの解放(国分功一郎 著)

フランスの社会学者ジャン・ボードリヤールの『物の体系ー記号の消費』を引いて「浪費と消費の違い」について論じた国分氏の論文を、たまたま娘の教科書で目にした。浪費に終わりがあるが、消費には無いといった内容で大いに知的好奇心が刺激される。その流れで、今回同氏の本著を手に取ってみたわけだが、こちらは難解だった。カントによる「快」の議論を踏まえ「楽しむとは?」を追求するのだが・・・(新潮新書)