著名な医師と生物学者という二人の「オジサン」が本音で語る対談集。覇気を失いつつあるニッポンの中高年男性諸氏へのエールのような本だ。
ネットに上げたら炎上しそうな内容も満載だが、昭和生まれの私にとっては共感の連続だった。
そもそも男は「ヘンなやつ」で「アホなやつ」であり「エロいやつ」だと。でも、そんな男の(既成の枠からはみ出す)冒険心こそが社会を変えて来たのだと。「男」を「オス」という観点でとらえた生物学者ならではの視点に思わず納得。
男として「忘れかけていた何か」「失いかけていた何か」「諦めかけていた何か」を思い出させてくれる一冊だ。(新潮新書)