今回は「科学をあなたのポケットに」をテーマに発刊された「ブルーバックス」シリーズからの一冊。
日々目覚しい進歩を続ける「科学」や「技術」、背景にある難解な理論や研究。それらを裏話なども交えながら易しく紹介してくれる。
今回選んだテーマは「疲労」。あまりにも身近なメディカルサイエンスで、逆に知らないことだらけゆえ、「学び」が多かった。
そもそも「疲労」が研究対象になっていることに驚く。しかも、さすが「働き過ぎニッポン」は同研究で世界の最先端を行っているそうだ。
更に、ウイルスが「疲労」に深く関わっているという話にはビックリ仰天だが、コロナ後遺症の研究成果を示され納得。
読後は得体の知れなかった「疲れ」の正体を垣間見た気分。少しだけ「疲れ」が癒された。(ブルーバックス/講談社)