今年も「19歳の私が防衛大学校を退校した日」を迎えた。私の人生に於ける最初の大きな節目の一つになったこの日のことは、いつまでも記憶が褪せない。退校してからしばらくの間、頻繁に見た夢がある。それは、「自分が3年後に防大に再入校した」という夢。かつての同期は既に4年生で、新入生の私は彼らから指導を受けている状況。不思議なことに、この「状況」はいつも同じで変わらない。登場人物や場面だけが微妙に違うだけだった。あの夢を見なくなったのは50代になってからだと思う。

ありふれた日常から考える
今年も「19歳の私が防衛大学校を退校した日」を迎えた。私の人生に於ける最初の大きな節目の一つになったこの日のことは、いつまでも記憶が褪せない。退校してからしばらくの間、頻繁に見た夢がある。それは、「自分が3年後に防大に再入校した」という夢。かつての同期は既に4年生で、新入生の私は彼らから指導を受けている状況。不思議なことに、この「状況」はいつも同じで変わらない。登場人物や場面だけが微妙に違うだけだった。あの夢を見なくなったのは50代になってからだと思う。